保証会社とは?連帯保証人ってどういうもの?
入居契約時に保証会社に入ってもらうことを条件としている物件が増えています。
では、保証会社に入るとは一体何のことなのでしょうか?
簡単に言えば”保証会社”に”連帯保証人”になってもらうということです。
○連帯保証人とは?
連帯保証人ってよく聞くし怖いイメージがあるけど何のことなのかわからない!って方も多いと思いますのでご説明させていただきます。
“連帯保証人“は、契約者と連帯してその契約から生じる契約者の債務を負担する義務を負います。
例えば契約者が夜逃げしてしまった場合、部屋に残されている残置物の撤去をしなければならなかったり、残りの家賃の支払いを行う義務を負うことになるのです。
つまり、連帯保証人は契約者とほぼ同じ立場で債務を負うこととなるのです。
連帯保証人になってしまったばかりに、友人に裏切られ多額の借金を負うことになってしまった・・・なんて話はよく聞く話です。
連帯保証人になるということはそれぐらい重いことなのです。
○契約には連帯保証人が必須
そして連帯保証人は賃貸住宅の契約の際、基本的には必ず立てる必要があります。
どうしてかというと、契約者が家賃の滞納をしてそのまま逃げてしまった場合、大家さんまたは管理会社がその料金を取り立てる先がなくなってしまうからです。
よって、そういった滞納リスクを回避するためにも連帯保証人を用意する必要があるのです。
○連帯保証人を用意する代わりに保証会社に加入する
しかし連帯保証人になってくれる人がいない・・・そんな人も数多くいます。
そういったときのために“保証会社“というものがあり、保証会社に代わりに連帯保証人になってもらうのです。
“保証会社“とはその名の通り、家賃等支払の保証をしてくれる会社であり、連帯保証人になってもらえます。
もちろん保証料をいくらか支払う必要があります。大抵、初回保証料(月額支払賃料の数十パーセント)+更新保証料(1年毎か2年毎)を請求されます。
他にも毎月保証料を支払うケースもあります。
○保証会社加入が契約の条件になってきている
しかし連帯保証人になってもらえる人がいるかいないかに関わらず、保証会社に入ってもらうことを条件とする物件が増えてきています。
どうしてそういったことが増えてきているのかというと、例え連帯保証人がいたとしても契約者のみならずその連帯保証人も支払を拒否した挙句裁判沙汰になったりと、トラブルになることが多いからです。そして結果として連帯保証人に支払能力がなく、結局家賃は回収できないまま・・・なんてこともあります。
大家さん・管理会社側からすれば会社が連帯保証人になってくれるので家賃をとりっぱぐれることなく、安全に賃料収入を得ることができるのです。
それゆえに滞納リスクを避けるために保証会社に入ってもらうことを条件としている所が増えてきているのです。
○連帯保証人になることのリスクを知っておく
余談ではありますが、連帯保証人になったがあまりに、多額の借金を背負わされた挙句、自己破産せざるを得なくなった・・・といった事例に私は仕事上で遭遇したことがあります。
連帯保証人の方はとても悲しんでおり、どうしてこんなことに・・・と、辛そうな表情をしておりました。私も管理会社の社員という立場上どうしても費用を請求しないわけにもいかなかったため、心を痛めながらも仕事をしていた記憶があります。
連帯保証人とは人の人生を大きく狂わせるほどのものです。仲がいい友達から頼まれたからといってなるべきものではないと思います。兄弟姉妹でさえ、お互いの関係を崩してしまう可能性があります。
もしそういった話が今後あるようであれば、冷静にじっくりと連帯保証人のリスクについて考え、相手のことも考慮した上で判断してください。簡単になってはいけないものだということを覚えておいていただきたいと思います。